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道路交通法の改正について

道路交通法の改正

解説

一般車両等を道路上で運転・使用する場合は道路交通法の法規を守らなければなりません。道路交通法は「道交法」と呼ばれ1960年に施行された交通の安全と円滑を計り、道路の危険を未然に防ぐための法律です。この「道交法」は現在施行されている法律となるまでに主たるものでも数十回ほど法律改正がなされています。
特に2000年を過ぎてからは改訂内容が事細かに追加されています。 近代化により車両保持者・交通量の増加、交通違反・事故の影響を受け、各時代の状況を背景に最善の交通を邁進させるため、道路交通法は改訂されています。
以下に主な改正年と内容を記載します。

<道路交通法の主な改正>

改正年 改正内容
昭和35年(1960年) ・道路交通取締法の廃止を受け、道路交通法施行
昭和38年(1963年) ・名神高速道路開通に伴い、高速道路使用に関する法規整備
昭和47年(1972年) ・若葉マーク(初心運転者標識)導入
昭和53年(1978年) ・自動二輪車運転時、ヘルメットの着用義務
・共同危険行為の禁止規定(暴走族対策による)
昭和60年(1985年) ・シートベルト着用義務(高速道路)
平成9年(1997年) ・もみじマーク(高齢運転者標識)導入
平成11年(1999年) ・車両運転時、携帯電話使用禁止
平成12年(2000年) ・6歳未満の幼児へのチャイルドシートの着用義務
・高速道路での軽自動車・自動二輪車に対しての法定速度の変更:80km/hから100km/hへ
平成14年(2002年) ・酒酔い・酒気帯び運転等、悪質・危険である違反の罰則を強化
・免許証有効期間の原則変更:3年から5年へ
・四葉マーク(身体障害者標識)導入
・自動車運転代行業者などの義務【代行運転自動車マークの表示】
平成16年(2004年) ・車両運転等による携帯電話等使用の罰則強化
・酒気帯び検査の拒否への罰則強化
・集団暴走等に対する罰則の強化
・武力攻撃事態等における交通規制の規定
平成17年(2005年) ・「AT車限定」の免許取得を大型自動二輪車・普通自動二輪車免許(小型限定含む)導入
・高速道路における二人乗り規制の見直し
・二人乗り禁止違反の罰金引き上げ
・安全確保のための規定を整備
平成18年(2006年) ・民間委託・放置違反金制度の導入:駐車監視員による駐車違反取締り
・短時間駐車の違反車両に対する取締まりの強化
・放置違反金制度を新設し、使用者責任を強化
平成19年(2007年) ・「普通自動車」「大型自動車」区分を「普通自動車」「中型自動車」「大型自動車」区分
・中型免許の新設
・飲酒運転の罰則強化
・ひき逃げの罰則強化
平成20年(2008年) ・後部座席シートベルト着用の義務付け
・聴覚障害者保護の推進(普通自動車免許に限り条件付きでの取得可能に)
・もみじマーク(高齢運転者標識)の表示義務
・乗用車ヘルメット着用努力義務の導入
・普通自転車の歩道通行可能要件の明確化
平成21年4月(2009年) ・もみじマーク(高齢運転者標識)の義務を罰則のない努力義務に緩和

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